食人魔

むかし、日向・椎葉の村に与助という若者がいた。 「働かなくても贅沢をして暮らせるだけの銭や物がほしい…」 ヒエやアワ、豆などしか出来ない貧しい村での仕事を放り出し山に逃げ込んだ与平は、ある晩に異様な光景を目撃する。 杉の大木にしがみついた青鬼の背中が割れ、脱皮を始めてみるみるうちに赤鬼になったのだ。