象のいない動物園

敗戦の東京の町。戦争で父親と母親を亡くしたヒデ(十二歳)とミヨ子(六歳)、ヒデは靴みがきをしながらミヨ子を育てていた。ヒデは昔、両親に連れていってもらって見た上野動物園の象をどうしてもミヨ子に見せたくて、動物園に連れていったが、象の姿はなかった。象係の三吉さんにきいたところ、象のトンキーは戦争のために殺されたという。